バリ島のパワースポット『バリ植物園』めぐり。
願いが叶うかも?
と伝わるご神木『ガジュマルの木』をご紹介!
ハッピーめざしていざ出発~♪
バリ島のパワースポットって?
神々の棲む島と呼ばれるバリ島。
神聖な自然のモノに精霊が宿るとされるバリでは、島全体がパワースポットともいわれています。
中でも、熱帯雨林の植物やバリ古来からの植物を集めたバリ植物園内は、聖なる深い森の広がる癒しの空間。
そして、バリ・ヒンドゥー教徒たちの聖木『ガジュマルの木』の眠る場所です。
バリ島に来たことがある人なら、毎日お供え物を供えお祈りをしている バリ人の姿を見かけたことがあるのではないのでしょうか。
『バリ』という呼び名は、サンスクリット語で『供物』という意味をもち、そこから由来が来ていると、多くのバリの人たちは考えているそうです。
バリ島 = 供物の島
神様へのお供えモノの『チャナン』を1日3回。
欠かさず捧げるバリ人達の姿をみると、なんとなくわかる気がしますよね~♪
神秘的なムードに包まれたバリ島には、数々の不思議なお話があり、パワースポットとして話題になることもチラホラと。
最近ここバリ島でも、パワースポット巡りをする人が多いようですが、パワースポットってそもそも何なのか??
■ パワースポットとは?
聖地、エネルギースポット、気場ともいわれ、川や山、森などの自然のパワーがみなぎる場所のこと。
そして、そこに行くだけで、元気をもらえたり、リラックスしたり。
気持ちがいいと感じる場所こそが、パワースポットだそうです。
そんな自然のパワーが溢れる場所で、長い間お祈りを捧げ、祈りのパワーも集中した場所というのが、バリ島には本当にた~くさんあります。
バリ島の世界観では、神聖な自然のものには、全て精霊が宿ると言われ、そして、島のいたるところには寺院が点在してるんですね。
■ バリ島内の3大パワースポットとは?
中でも、特に土地のパワー(パワースポット)が溢れているところといえば、ブサキ寺院、アグン山、ティルタエンプル、タマン・アユン寺院など。
バリ島の中でも、特に人気の観光名所に集まっています。
その中でも、不老不死の水の湧き出る『ティルタエンプル』は、沐浴することで心身を浄化。
また、バリ雑貨でも有名なガムランボールやパワーストーンを、ここの聖水で洗うと、清められてさらにパワーがアップするなんて言い伝えもあるほどです。
でも、バリ人にパワースポットを聞くと、大体の人が首を傾げてしまいます。
山、川、木やお寺すべてにパワーがあるのだから、バリ島全体がパワースポットであって、どこと言われても。。。
というのが本心みたいでした。
そんなバリの人から見れば、当たり前に存在しているパワースポットだらけのバリ島。
その中から、ローカルの人にも人気のある、癒しの空間に行ってきました~♪
■ 癒しの空間!北部のブドゥグル『バリ植物園エカ・カリヤ 』
その場所とは、北部のブドゥグルエリアにある、 バリ植物園エカ・カリヤです。
ブドゥグルは、バリ島の中心より北に位置し、バリ島の避暑地としてローカルに人気の観光地。
約1500メートルの標高なので、南国といっても涼しく、半そででは肌寒く感じることもあるところです。
そして!
タンディクニン公園内にあるブラタン湖の湖畔に浮かぶ、 神秘的で美しい寺院としてよく紹介されている、
『ウルン・ダヌ・ブラタン寺院』も、このエリアにあります。
■ バリ島の パワースポット!
ご神木 『ガジュマルの木 』
実は!!
この植物園内にある不思議な形をしたガジュマルの木が、パワースポットとして、ローカルの間でも密かに人気のスポットとなっているのです。
なんでも、願いごとが叶うらしいです~♪
ガジュマルという名前は実は沖縄の言い名だそうです。
たしかに、沖縄や屋久島などにも有名なガジュマルの大木がありますよね。
バリ島にもガジュマルの木がたくさんあり、ご神木として崇められています。
インドネシア語では、
ブリンギン(beringin)
又は
ワリンギン(waringin)
バリ語では、
ビンギン(bingin)
と呼ばれています。
お寺や王宮のそばには必ず大きなガジュマルの木があり、 ランドマーク的な存在にもなっているのですよ。
バリ植物園内にあるガジュマルの木には、不思議な力があるとして、地元の人も願いごとしにやって来るそうです。
そのウワサのガジュマルの木がコレ~!
このガジュマルの木。
よーくみると、3本の木が途中でひとつになって、アーチ状のトンネルのようになっているんです!
この木のアーチの中に入ると、心が安らぎ、清らかな気持ちになる気がしてきます~♪
耳を澄ますと美しい野鳥の鳴き声、 とても涼しくて、木漏れ日がとても気持ちがいい。
いつまでもそこにいたくなるような、 心の底からゆっくりと癒される気分に。。
木のまわりをゆっくりと観察してみると、コケや他の植物とからみ合って、みんな一緒に生きてる感じでした。
いったいこのガジュマルの木は、何年そこにいるのだろう?
200年、300年それ以上かもしれませんが、じっとここで生き、お祈りを捧げる人々を見守り続けてきたのかもしれませんねっ!
■ どうしてこんな不思議な形に育ったのか?
それは、ガジュマルの木の実を食べた鳥やコウモリたちが糞をし、 その中にある種が、低い木の上に落ち発芽。
そうして、土台となった木を巻き込んで、一緒に大きくなるそうです。
幹から垂れた根っこがグングンを育ち、やがて根っこが幹となり、少しづつ時間を掛けて成長。
そうして、このようなアーチ上のガジュマルが出来上がるのだそうです。
ガジュマルの木の周りには、 お供え物のチャナンや聖水が供えてあったり、 ぬいぐるみがぶら下げてあったり。
なんでも、お願いごとに関するものを埋めると、願いごとが叶うらしいです。
でも、地元の人でもない限り、こさせて頂いてる身なので、そっとお祈りだけさせてもらいました。 埋めるのであれば、自然に返るモノでないとね♪
■ バリ島の不思議!
バリのお坊さんマンクー(mangku)とは?
神秘的な力が宿るとされるガジュマルの木ですが、 バリ島のガジュマルは御神木だけではなく、 マイナスのパワーを持った木もあるんですって!
それが分かるのは、バリのお坊さん、 マンクー(mangku)と呼ばる寺院の祭司さんだけ。
マンクーとは、儀式の指揮をとり神様にお祈りを捧げる、バリの人々にとってはとっても重要な人。
もちろん誰にでもなれるわけではなく、神様からのお告げがないとなれない、とってもパワーのある人なんですよ。
プラスのパワーを持った木はお清めし、
毎日お坊さんがお祈りをして御神木となっていくのです。
お寺の近くにあるのは、全てプラスのパワーを持った木なのでご安心を♪
ちなみに、マイナスのパワーを持った木は墓地にある木。
これもバリではとっても重要な役割があり、 火葬の際にこのガジュマルの木から採った葉を、 人間の形に模って棺に納めるのだそうです。
『善と悪』どちらも重要なモノとして、バランスを保つバリヒンズーの世界観を、こんなところでも、ヒシヒシと感じることができました。
ちなみに、もし家の敷地内などにマイナスのパワーの木が生えて来てしまったら、ちゃんと儀式をして、木を切り倒すのだそうです。
じゃあ、プラスのパワーを持った木が家の中に生えてきたら?
という疑問が沸きましたが、
『良い木は人の邪魔をするような所には生えてこない!』
『その木をそのままにしていたら、きっと家を壊してしまうでしょ?』
そこに住んでいる人が困ってしまうような木は良い木ではないんですって。
そう言うことなんですねー。
ローカルの人にお話聞くと、いろいろと勉強になります。
そして、プラスパワーの木の近くには必ずお寺がある!ということで、 すぐ近くにあったギリプットリー寺院(Pura Giri Putri)へも行ってきました。
■ ギリプットリー寺院(Pura Giri Putri)
ここは水の女神様のお寺。 女神様なので、恋愛などのお願いごとをかなえてくれるそうです。 真剣にお参りすれば、ハッピーが舞い降りるかもしれないんですって!? この植物園が、ローカルの若いカップルたちに、とっても人気があるのも分かる気がします。
ガジュマルの木からは50mほど奥に入っていった、深い森の続く場所。
お寺に続く1本道を進むと、シンプルではありますが、 かなり歴史を感じるパドマサナ(padmasana)と呼ばれる、神様が降臨する場所があります。
石は全て苔に覆われ、自然と一体化した感じでとても神聖な感じがします。
せっかくパワー溢れるお寺に行くのであれば、お祈りをしたいですよね。
観光客でも、ちゃんと正装してお供え物を持っていけばお祈りも出来ますよ!
ただ作法などがありますので、バリ人のガイドさんやお友達に頼んで、一緒にお祈りを体験してみてください。
■ バリ式のお祈りの仕方をお勉強しましょう
まずは服装から。
女性はクバヤとサロン、スレンダン。
男性はサファリとサロン、スレンダン、サブッ、ウダンが正装です。
が、 揃えるのが大変な場合は、サロンとスレンダンだけでも大丈夫!
ちょっとしたバリ雑貨のお店にも売ってたりするので、事前に用意しておくと便利です。
ただ、タンクトップなどの肌の露出があるものは避けてくださいね。
持ち物は、
お供えのチャナン、お祈り用のお花とお線香、聖水を入れる入れ物。(コップなど)
また、生理中の人や怪我をして血が出ている人、 近親者が亡くなって間もない人はお寺の敷地内にも入ることが出来ませんので、 お気をつけくださいね。
■ お祈りに役立つ!
インドネシア語&バリ語
● 男性
laki-laki
ラキラキ
●女性
wanita
ワニタ
● クバヤ
kebaya
● サロン
sarun
● 布
スレンダン
selendang
● 帯
サファリ
safari
サブッ
sabuk
● 帯( 頭に巻く布 )
ウダン
Udeng
■ バリ島でのお祈りの仕方
バリでも日本と同じように手を合わせてお祈りをします。
手を合わせる場所は胸の前ではなく、頭の上に掲げます。
頭の上というのは神聖な場所、神様が宿ると信じられているので、 神様にお祈りするときは、頭の上で手を合わせるそうです。
地域によってお祈りの仕方が違う場合がありますが、 ここではウブドエリアのスタンダードなお祈りの仕方を紹介します♪
お祈りは、心をゆっくりと落ち着かせてから4回行います。
できれば聖水もかけてもらいましょう。 聖水はお寺の敷地内のバレに置いてあります。
両手を軽く広げ、聖水をかけてもらいます。 右手に左手を下から添えるようにして聖水を受け取って3回飲みます。 今度は同じように受け取って、自分の頭に振りかけます。
神様にご挨拶し、この場所に来させてもらったことをに感謝して、心静かに手を合わせましょう。
旅行者にとっては、敷居の高そうに見えるお祈りも、やり方さえ分かれば安心。
バリの人以外でも、決まりごとをキチンと守れば基本的に誰でもお祈りさせてもらえます。
パワーたっぷりの場所で、バリ式のお祈りをして心から清めてみるのも、バリ島旅行のいい思い出になりそうっ♪
■ バリ島内で最大のバリ植物園はどんな所?
お祈りがすんだあとは、バリ植物園を散策~!
157.5ヘクタールもある広大な敷地には、2000種以上の植物が植えられています。
ここにはラン園、サボテン園、薬用植物園など、種類によって植物園が分かれているので、 広大な敷地ですが、お目当てを見つけるには意外と簡単なんですよ。
ちょっと気になる薬用植物園を見学してきました!
■ ジャムウの原料、 薬用植物と ハーブ
インドネシアにはウサダ(Usada)と呼ばれる薬用植物療法があり、現在ではジャムゥの名前で知られています。
その原料となる植物がたくさん植えられているので、ハーブや伝統療法に興味がある方は、町中では見れない貴重な植物を見学できますよっ♪
バリ植物園は広大な敷地のため、車でぐるっと廻るのがおススメです!
今回ご紹介したパワースポットのガジュマルの木も、車ならゲートから5分ぐらい。
歩いても20分程度で到着できるので、森林浴としてお散歩しても気持ちイイです♪
そのあとゆっくりと徒歩でバラ園やベコニア園など見学してみたり、ツリートップという自然の本格的アスレチックで遊んでみたり。
のんびりとピクニックも出来ちゃう自然満喫のバリ島植物園は、バリ島の違う一面も見れて、1日たーっぷり遊べますよ~!
■ バリ植物園『エカ・カリヤ』へのアクセス
住所
Candikuning, Baturiti, Tabanan, Bali
■入場料 Rp. 7000,-
■駐車料金:バイクRp3,000 自動車Rp6,000
■園内の自動車駐車料金 Rp. 12, 000,-
■開園時間:8:00~18:00
※ラン園、サボテン園は平日のみ17:00閉園
ウブドエリアからは1時間半、クタエリアからは2時間ほど。 Jalan Raya Bedugulをひたすら北上。 トウモロコシの石像を左折し500mほど進む。
■ ガジュマルの木について
ガジュマルの一種であるベンガル菩提樹はヒンドゥー教の聖木。
バリ島でも聖木として崇められ、大切にされています。
ガジュマルは「幸福の木」とされ、精霊や妖精が棲みついているとも。
同じように日本でも、沖縄や屋久島に大きなガジュマル木があり、キムジナーという精霊がいると信じられています。
国は違っても、神聖な木であることは一緒。
また、ガジュマルは気根が横に伸びていくことから、歩く木とも呼ばれ、その気根の間を二人で通ると幸せになるというステキな言い伝えがあります。