バティックとは、どんな布?
歴史や特徴、ろうけつ染めの種類や作り方から
生地の種類や使い方まで簡単にまとめました!
バティックをいざ選ぼうとすると、いろ~んな色・柄・生地の種類があったり、意味不明な言葉が並んでいたり・・・。
お気に入りのバティックを探しているうちに、『う~、ドレを選んだらいいのかな?』な~んてコト多いと思うんです。
こちらのページでは、そんな不満を一気に解消!(できると良いんですが(笑)
バティックの作り方やバティック工房、歴史から、使い方や巻き方、着こなしなどなど。他にも、バリ島でのバティックサロンまで。
バティックについて、簡単にまとめてみました。
聞き慣れない言葉なども多いと思いますが、良かったら読んでみてくださいねっ♪
日本では『ジャワ更紗』という名で親しまれているバティック。
バティックの歴史は、17世紀始めにインドからジャワ島に入ってきたと言われる、ろうけつ染めの布です。
起源はヒンドゥ・ジャワ王国の王宮文化にあり、王族や貴族のみに着用を認められた特別な布で、のちに市民に親しまれるインドネシアの民族衣装となりました。
王族だけが許された、禁制文様や染めの種類、作り方など。
さまざまな特徴があり、またバティックの生産地によって伝統の色や柄を継承しています。
2009年に、ユネスコの世界無形文化遺産に認定されました。
バティックには、手描きからプリントまでいくつかの染め付け技法があります。
トゥリスとは、手描きバティックの総称。
『チャンティン』と呼ばれる、銅または真鍮製の器具にロウを流し込み、直接模様を描き込む技法です。
1枚の製作に、2ヶ月以上の時間を要する、最も高価なバティックです。
正式な製法では、表裏両面にロウで描き込みますので、表と裏の区別がありません。
比較的安価なものでは、片面描きのものもあります。
手間や時間がそのまま価格に反映するので、柄が細かいものほど高価になります。
チャップと呼ばれる銅製のスタンプを使用し、ロウで模様を描く技法です。
専門の銅板職人が、銅製のスタンプを1つづつ手作りにて加工した型押しバティックは、歪みのない正確さと美しい模様を、そして人の手で作られた優しさを感じられる味わい深いバティックです。
片面押しと両面押しの2種類あり、バティック・トゥリス(手描きバティック)同様、両面押しの方が高価とされています。
現在のインドネシア・バリ島内では、ほとんど流通しておりませんが、裏表ピッタリと重ねる技法は昔と変わらず、経験を積んだ職人のみができる技です!
バティックショップなどでは、チャップを『スタンプ』などと、呼ばれたりします。
コンビネーションの意味で、技法をミックスしたバティックを指しますが、一般的には、チャップで型を押し、細部を手描きで染め上げたバティックを指します。
価格はトゥリスとチャップの間ぐらいです。
布にシルクスクリーン方式で絵を施したバティックで、別名「Batik Catat」や「プリントバティック」とも呼ばれます。
中には手描を施したコンビネーション仕上げもありますが、現在インドネシア国内やバリ島内で流通しているバティックは、プリントした模様が一般的。
大量生産が可能なうえに取り扱いが簡単な事から、ジョグジャカルタ・ソロ・プカロンガンなど、主なバティック産地でもサブロナンでの製作が主流となり、現在インドネシア・バリ島内に流通しているバティック広く普及しています。
サブロナン(プリント・バティック)は、どんな布にも取り扱いできる手軽さから、安価なレーヨンから最高品質のコットンバティックまで、幅広く使われています。
バティックのうちコットンバティックの生地には、プリマ・プリマミシマなどの品質の等級があります。
標準品質のコットンバティックですが、バティックには通常質の良い綿布があてられる事が多いので、使用には全然問題ありません。
最高品質のコットンバティックで、プリマと比べると織りの目が細かく、肌触りも柔らかくなめらかなのが特徴です。
なお、プリミシマの中でも布の質にかなり開きがあるため、当店ではプリミシマのバティックについて布の目の詰まり具合、 布の厚さなどからグレード分けをおこなっています。
よろしければ、ご参考になさってください。
安価なものから順にGrade1 ★、Grade2 ★★、Grade3 ★★★となり、Grade4 ★★★★では最も織り目が詰まり、肌触りが良く良質な布となっております。
かといって、Grade1が質が悪く使えないというものでは決してありません。用途によっては、薄手の布が良い場合もありますので、用途によって使い分けてくださいね♪
*その他にも、絹を使ったバティック・スートラ(シルクバティック)、化学繊維を使ったレーヨンバティックなどがあります。
バティックには用途やサイズによって様々な呼び名があります。
インドネシア語なので少し混乱してしまうかもしれませんが、簡単に整理してみました!(かっこ内は日本語訳です。)
カインパンジャンはその名の通り、一番大きめのバティックで、おもに正装の時に着用されます。
● 幅:約100~110cm 長さ:約250~260cm
*カインパンジャンの中で、中央部分から垂直にまたは対角線に区切って違う柄を染め上げたバティックは、特にパギ・ソレ(朝・夕)形式と呼ばれます。
この布は、巻き方を変えると1枚の布を2枚の布のように使える便利なバティックです。
サロンはおもに普段着に使われるバティックで、カインパンジャンよりやや短めのバティックです。
地方の習慣によって、筒状に縫い合わせて着用されることもありますが、そのまま巻き付けてもOKです。
バティックショップなどで普通に売られている物は、このサロンが主流です。
● 幅:約100~110cm 長さ:約185~230cm
スレンダンとは、カインパンジャンやサロンとお揃いで染められていて、ジャワ式の正装の時に右肩から掛けて使われる細長い形状のバティックです。
赤ちゃんの抱っこ紐や、頭に被って日よけのような、使い方をすることもあります。
● 幅:約30~50cm 長さ:約170~200cm
バリ島では、スレンダンは『腰紐』の事を指します。
バティックに限らず、透け感のある柔らかいシフォン生地や、ベルトのようなデザインが主流になっています。
カインクパラとは、約100cm×100cmの正方形または二等辺三角形で、折りたたんで帽子のような形にしてかぶるバティックです。
布の中央が無地になっており、折りたたんだ時に綺麗に柄が出るように計算されたデザインになっています。
その帽子は『ウダン(Udan)』と呼ばれ、インドネシア各地によって、被り方が違いがあります。
バリ島では、お寺に行くときは白い布で、結婚式やお葬式などにはバティックを巻いて行きます。
男の子は、小さな時からお祭りやお祈りの際に身につけます。
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