バティック・布好きにはたまらない!!
魅惑のスラウェシ通り(Jl.sulawesi)。
バリで生地を買うならみ~んなここにやって来る!
バティックからクバヤ、シーツまで何でも揃う生地問屋が集まる通りです。
JL.スラウェシ通りってどんなところ?
バリ島で、布や生地が欲しくなったらまずココに!
バリの民族衣装クバヤから、バティック、レース、シーツまで、なんでも揃う生地問屋街です。
デンパサールの中心部にあるスラウェシ通りは、バリ島で最大の布屋通り!
道の両側にズラーっと生地問屋さんが並び、 インドネシア中の布が集まってくる布問屋街です。
バリの民族衣装の生地や洋服の生地などがほしくなったら、まずここに行かなくては!
というほど、沢山の生地が売ってます♪
たくさんのお店がズラーっと立ち並ぶスラウェシ通りには。
伝統的なサリーの生地から、シルク、コットン、レース、ウール、ファーや革まで。
中でも、ろうけつ染めで染められたバティック(ジャワ更紗)は、 チレボン、ソロ、ジョグジャカルタ、プカロンガン、インドラマユ、 ラスム、マドゥラ島などなど。
インドネシア各地のバティックがここに集まるので、品質も種類もとっても豊富なんですっ!
以前、ジャワ島のソロにわざわざ買い付けに行ったのですが、 ソロでは、ソロ産とジョグジャカルタ産のバティックばかりで、 他の地域のバティックは、ほぼ見つからず。
でもココ、バリ島のスラウェシ通りでは、ソロ最大の布問屋さんより、種類も柄もいーっぱい!!
■スラウェシ通りで手に入るバティックとは?
多分、ジャワ島内でも、ここまで規模の大きな布問屋街は、ちょーっとお目にかかれないってぐらい、質・種類が豊富。
だから、地方の人もわざわざココへ買い付けにくるぐらい、繊維の中心地としてバリ島内はもとより、インドネシア国中でも有名なのですよ~。
ちなみに、インドネシアのバティックは地域によって、色柄もめっちゃ豊富~♪
その種類は、有名所だけでザッと6種類!
ジャワ島中部の
『ソロ(solo)』
ジャワ島北西部
『チレボン(chirebon)』
『インドラマユ(idoramayu)』
ジャワ島北東部
『マドゥラ(madura)』
ジャワ島北部
『プカロンガン(pekalongan)』
ジャワ島北東部『ラスム(lasem)』
などなど。
同じバティックでも。
土地や風土によってこんなにも、色や柄、 雰囲気が違うんですよね~。
奥が深いなぁ。
そして、ここスラウェシ通りは、別名アラブ人街(アラブストリート)と言われ、 お店の奥に居るのはアラブ系の方々。
オーナーのほとんが、インド人やアラブ人といった外国人の方々という、 バリではとーっても珍しい地域でもあります。
なんでも昔、インドやペルシャ、アラブの商人が交易のためにやってきて、 ここスラウェシ通りで布の売買をしたのが始まりだとか。
アラブ人街と言うだけあって、まるでリトルインディアのような、 異国情調&カオス的なちょっと不思議な空間です。
ちなみにみなさん、定住して長いこともありインドネシア語はペラペラ! (モチロン英語もご堪能でした。)
スタッフにはバリ人達もたくさん働いているので、バリ人も外国人も、 問題なくお買い物ができるのでご安心を♪
■ お買いもので役立つ単語 ■
~インドネシア語&バリ語~
・布
①【kain】カイン
・種類
①【jenis】ジュニス
・柄
①【pola】ポラ
・1メートル
①【satu meter】サトゥメーター
②【siki meter】シキ メタ―
・色
①【Warna】ワルナ
①インドネシア語
②バリ語
※1つだけは、インドネシア語&バリ語共通です※
そんな、デンパサールにあるスラウェシ通り。
布好きは一度は行って見たい場所です♪
でも、いつも恐ろしく
暑い、暑い、暑い~~~!
道が一方通行になっているにも関わらず、毎日大渋滞!!
バイクの数も半端なく、道の両端にはいつもバイクがビッシリと駐車しています。
渋滞とバイクの量のせいか、はたまた、 デンパサールのコンクリートジャングルのだからなのか、 確実に気温と熱気が違います!!
沢山のお店の中からお気に入りを探すのだって一苦労なのに、 この暑さは参ってしまいます。。。
もう、灼熱地獄~(TT)
さーて、汗だくになりながらも、 気合を入れて1件づつまわっていきますよー!!
スラウェシ通りのお店は、
バティック専門店
クバヤ生地専門店
プリント生地専門店
と、 種類づつ分かれているので、まずはサラーっとお店を流していくのがポイントです。
そうして、一通りお店を覗いておけば、自分の欲しい生地が売ってるお店も見つけやすいですよっ。
クバヤ生地専門店に行けば、今流行のスタイルもすぐにGet!
流行に敏感なバリっ子達も生地選びに夢中なようです~♪
さてさて、この『クバヤ』。
ヒンドゥーのお祭りに欠かせない民族衣装で、 毎日のお祈りに、お供え物、儀式と常にバリ人の女性はクバヤを着ます。
最近では、既製品も手軽に売っているのですが、 スラウェシ通りでは簡単にオーダーメイドできちゃいます。
自分の体型にピッタリ合うクバヤを、オーダー出来るなんてちょっとなーんて贅沢なの♪
どうせなら、気に入った生地を選んで、自分のカラダにぴったり合ったものをオーダーしちゃいましょう!
■クバヤをオーダーメイドする
まずは、好きな生地を選びます。
売られている生地は、ほとんどがメータ売りなので、買う時はメータを言って買います。
クバヤを作りたい時は、1着分欲しいと伝えると値段を教えてくれますよ。
生地を買ったお店やバリ人女性に聞けば気軽に紹介してもらえます。
また、生地やさんと仕立屋さんが一緒になったお店もたくさんあるので、 好きな生地を決めたら、その場でデザインを決めて採寸し、縫製してくれるという流れ。
だいたい、3日~1週間ぐらいで仕上るそうです。
今の流行は、胸元にたっぷりとレースの入った丈の長いクバヤ。
そして、太めの刺繍入りのスレンダンなんですって。
ディスプレイしてある感じかな?
半年ごとに流行が変わっていくようなので、次は何が流行るかな~?
そんな事を考えながら選ぶのも楽しいです~。
☆ お買いもので役立つ単語 ☆
~インドネシア語&バリ語 ~
▼私はクバヤを買いたいです。
①saya mau beli kebaya.
サヤ マウ ブリ クバヤ
②Tiang mau beli kebaya.
ティアン マウ ブリ クバヤ
▼見てみてもいいですか。
①boleh saya lihat?
ボレ サヤ リハ
②Dodas tiang nyingak-nyingak ?
ダス ティアン ニンガッ ニンガッ?
▼他の色はありますか?
①Ada yang lain warna?
アダ ヤン ライン ワルナ
②Wenten lian warna?
ウェンテン リアン ワルナ?
▼素材は何ですか?
①Bahannya apa?
バハンニャ アパ
②Lakar napi?
ラカール ナピ?
▼まけてもらえませんか?
①Bisa kurang?
ビサ クラン
②Dodas kerang?
ドダス クラン?
①インドネシア語
②バリ語
※1つだけは、インドネシア語&バリ語共通です※
■バティックの種類について
スラウェシ通りで扱われているお店の布には、 インドネシア国内のローカル産と、輸入品の2種類があります。
輸入品のほとんどは、アラブやインドなどから来ています。
中には、とってもキレイなレースなどはフランス産だったり。
たいてい最高級品は、お店の奥にあるガラスケースの中に入っているので、 気になる商品を見つけたら、交渉してみる価値アリかも♪
値引きしてもらうポイントは、ボスと直接お話すること!
スタッフに交渉してもラチがアカないので、 ボスを見つけて値段交渉するのが、いいモノを安くゲットするコツですよっ。
また最近では、韓国からの生地も入ってきたり、 各国々から、良い布がた~くさん入ってるそうです。
フランス産のレースやオーガンジーをたっぷり使ったクバヤは、数万円!
なんて高級品にも出会えちゃうかも??
さてさて、私のお目当てはバティック(ジャワ更紗)です!
折りたたんである僅かな柄から、お?これは!?と思うものを探すのは至難の業!
熱さの中、フゥフゥ言いながらの物色中~(笑)
ジャワ島からのバティックも多く、有名な産地から質も種類も多く揃っているのが、スラウェシ通りの魅力のひとつ♪
■バティックの産地と地域
よく見かける伝統の柄のバティックはソロやジョグジャカルタから。
花束のような鮮やかなバティックは、プカロンガンという街からやってきます。
この他にも、
シルク生地の高級バティックや、
プリント、
チャップ(スタンプ)、
少数ですが
トゥリス(手書き)バティックと、
安価な物から高級品まで、幅広く揃っていました。
そんな中、見つけちゃった♪
とっても珍しい、大注目のコンペニ模様~!
コンペニ模様(kompeni)とは、オランダ侵略時代にオランダ文化を取り入れたバティック。
(コンペニ、コンプニ、カンペニと色々な言い方があるようです。)
軍隊や鉄砲など戦争をモチーフにしたバティクで、 工芸品と言うより、歴史的な資料のようなモチーフが特徴。
その他にも、赤ずきんちゃんやシンデレラなどの童話や、ギター、トランプ、気球など、ヨーロッパ文化をモチーフとした、かなり珍しいバティックも発見!
この時代の人達はオランダ文化を取り入れ、次々と新しいバティックを生み出していったのです。
一度は廃れてしまった柄なのですが、続々と復刻され、新しいデザインもドンドンと生まれてきているのですよ!
今回スラウェシ通りのお店で見つけたのは、なんと、コモドドラゴン柄!
そして、小さな家と鉄砲を持った人たち。
バティックの全体をパッと広げて柄を眺めてみると、ひとつのストーリーを描いた、雄大な柄になっているみたいです。
きっと、楽しみながらバティックを描いていたんだろうなぁ、 と、少し想像しちゃいました♪
バティックって、身近なモノや生活習慣がモチーフとなっていることが多く、 モチーフ一つ一つに意味が込められています。
特に手書きの場合、全体のバランスを見ながら描いていくので、 同じモチーフでも少し違っていたり、作者が楽しみながら描いているのが良く分かります。
バティックって奥が深いな~。
こんなのも発見!
ニュースタイル!?プーさん!!
赤ずきんちゃん風のプーさん~。(笑)
昔の伝統スタイルから、普段使いにや子供の肌着用に使えそうなバティックまで、いろいろあって面白いな~♪
ひと通りお店をのぞき見しながら、ぶら~っと散策してたら、スラウェシ通りの終点、ガジャマダ通りに到着しましたっ。
ここから先は、バリで一番大きな市場『パサール・バドゥン』に行くのもよし、 暑いので、ワルンで休憩するのもよし。
私は、ひとしきりお店をチェックしたので、 ここから折り返して、お目当てのお店に行ってきます!
スラウェシ通りを往復すると、だいたい2時間コースぐらいでしょうか。 かーなーり暑いので、お水を忘れずに~♪
■バティック屋さんの注意点
あっ、そうそう!
夕方には、ほとんどのお店が閉まり、
また、日曜日はお休みのお店も多いので平日がオススメです。
活気溢れる街デンパサールにある布問屋街『スラウェシ通り』。
スラウェシ通り以外にも、
電気製品、生活製品など、 まるで日本にある道具屋筋のように、問屋街が密集しているエリアですので、 バリのローカルショッピングを楽しみたい方は、ぜひ一度行ってみてください。
リゾートではない、庶民の生活をチラリっと垣間見れますよっ。
デンパサール・JLスラウェシへのアクセス
住所
Jl. Sulawesi, Denpasar, Bali
デンパサールのマタハリデパート方面から、ディポネゴロ通り(JL.Diponegoro)を直進。
ハサヌディン通り(JL.Hasanudin)の交差点を左折し、川の手前を右側に入ったところにあります。
そこから突き当りの、ガジャマダ通り(JL.Gajah Mada)までの間は、一方通行になります。
バティックって何?
バティック(ジャワ更紗)とは、ろうけつ染めされた布のこと。
インドネシアではジャワ島で生産された物が有名なため、『ジャワ更紗』と呼ばれることも。
各産地によって、特色のある柄やデザイン、色など様々あります。
2009年にはインドネシアのバティックが世界無形文化遺産に認定され、世界でも注目されているバリ雑貨です。
バリ島でも生産されるようになり、現在では安価なプリント加工されたバティックから高級品の手書きバティックまで、沢山のグレードのバティックが揃っています。